CLIQ Web Managerで重要な要素として,ドメインとグルーピングがあります。
ドメインはプログラミングキーが支配する領域を意味します。
プログラミングキーには役割という設定で、機能の制限が設けられます。
機能の制限を行うことにより、プログラミングキーの権限範囲を設定して使用することができます。
例えば
キーのアクセススケジュールだけを専任担当者に管理させる場合、その機能だけを許可したプログラミングキーに設定してを渡します。
ユニークな点はプログラミングキーを「渡す」という行為で、使える状態にすることです。
誰にも渡されていない状態ではプログラミングキーとしては全く機能しません。
「渡す」行為がされていないプログラミングキーはPDに差し込んでも、CLIQ Web Managerでサーバーエラーとしてエラーメッセージが返され、何もできないのです。
これはキーの保持者を明確にし、管理者に責任を持たせる意味でも理にかなった機能ではないでしょうか。
ただし、マスタープログラミングキーだけは例外となっています。
マスタープログラミングキーは渡すという行為の有無に関係なく、プログラミングデバイスに差し込んで使用することができます。
マスタープログラミングキーは絶対的な機能を有したキーです。
その為、厳重な管理下に置かれる必要があります。
グルーピングにはキーグループとシリンダーグループという2つのグループが存在します。
キーグループは後からキーの入れ替えはできません。
シリンダーグループはグループという箱の中に自由にシリンダーを入れることができます。その為シリンダーグループの中身は自由に変更できます。
例えば
屋外の倉庫に使用する南京錠のグループを”Outdoor”と命名しそこに20個の南京錠を登録します。
ひとつのキー”Nox”というキーに”Outdoor”というグループを開けることのできる権限を設定します。
そのうちの”C”と”D”という2つの南京錠を”Indoor”という他のシリンダーグループに変更しました。
当然キー”Nox”はそのままでは”Indoor”というシリンダーグループの南京錠を開けることが出来ませんが、”C”と”D”というシリンダーを開ける権限を別途設定すれば開けることができるようになります。
いちいち、キーにそれぞれのシリンダー情報を設定するのは大変なので、アクセスプロファイルという権限のグループを作成します。